本学は平成17年4月に開学し、まず学部を設置し続いて平成21年大学院研究科を開設しました。いずれも生物資源環境学の教育・研究を展開します。開設に当たり、生物資源環境学とはどのようなもので、どうあるべきかについて議論したのですが、「人間と自然の共生・共存の理（ことわり）」を追求し実践する学術であるという結論に到達しました。「理」とは人間性を持った科学技術であり、昔の言葉で言う道理であり、哲学と読み直すこともできます。さらに、「共生・共存の理」は「人間の理」、「生物の理」、「自然の理」を追求し総合化することによって明らかにされるもので、それによって人類の安定した存続・持続に寄与するのです。本学学部にはこれらを具現化する、生産・環境・食品の3学科と生物資源工学研究所を、大学院には学科に対応する3専攻と研究所に対応する応用生命科学専攻が備えられ、「共生・共存の理」に果敢にチャレンジしています。さらに博士後期課程の自然人間共生科学専攻、生物機能開発科学専攻で成果を集約します。皆様も是非とも私達のチャレンジに参加してください。
人と人とのつながりが希薄になっている現代だからこそ、学生諸君には同級生、上...