日企的年末调整
【1】年末調整は所得税と関係している
【1】年末调整涉及到个人所得税
年末調整とは所得税の調整を行うものです。まずは所得税について簡単に解説します。所得税は、個人の所得に対して国が課税する税金であり、国税の中核をなす重要な税金です。1~12月までの1年間の所得に対して、5~40%の税率を掛けて算出した金額を国に納付します。所得が少ないうちは5%の税率ですが、高額所得者になるほど税率が上がって、最高40%まで課税されます。
年末调整是指对个税进行调整。首先就个税作简单说明。个税是国家对个人所得征收的税,是国家税收的重要组成部分。对1~12月的全年的收入,按5~40%的税率计算出应税金额并向政府缴纳。收入少的采用5%的税率,高收入者的税率递增,最高税率到40%。
国に納付すると書きましたが、実際に税務署に申告し、お金を納付したり、税務署に振り込みを行ったりしたことのある人はごくまれです。企業が個人に代わって所得税を納めてくれているからです。この、代行して納付してくれる制度を源泉徴収制度と呼びます。源泉徴収は、法律によって、企業に実施が義務付けられています。具体的には、毎月の給与の額などを税額表に当てはめて、税額を算出し、給与から控除します。
前面写了向政府纳税,实际上到税务局申报纳税,或者转账到税务局的人少之又少。因为企业会代个人扣缴个税。这种代行缴付的制度叫做源泉扣缴制度。法律规定,企业有进行源泉扣缴的义务。具体做法是将每月工资金额等列入税额表,算出应税额,从工资中扣除。
【2】年末調整は源泉徴収の精算
【2】年末调整是对源泉扣缴的结算
毎月の源泉徴収では、給与の額などから税額表を用いて徴収額を算出しますが、所得税の計算には、より複雑な計算が必要です。例えば、子どもが生まれたら扶養家族が増えますが、所得税には扶養家族の人数に応じ、家計を考慮して税金を少なくしてくれる扶養控除という仕組みがあります。12月に子どもが生まれると、扶養家族が増えて、年間ベースで算出する所得税は減少します。しかし、その年の年初には、家族が増えることは誰にも確証できませんから、1~11月までの源泉徴収では、年間ベースの所得税額より多く徴収されていたことになります。
每月的源泉缴纳是用工资金额通过税额表计算出缴纳额,不过个税还需要进行更为复杂的计算。比如,如果生了孩子,要抚养的家人增加,那么个税会根据抚养家人的人数,将家庭支出纳入考虑,减少税金的抚养扣除的制度。如果孩子在12月出生,需抚养的家人增加,那么按照通年计算出的个税就会减少。但是,由于当年年初无法预测家人会增加,因此1~11月份的源泉扣缴的个税额就比全年基准税额要多。
つまり、その年1年間で起こった変化を織り込んで正確に計算した所得税額と、毎月源泉徴収した金額の合計には通常ずれが生じます。そのずれを調整するプロセスが年末調整なのです。
也就是说,将当年里产生的变化纳入考虑正确计算出的个税额与每月源泉扣缴征收的金额合计通常会有偏差。而年末调整就是调整该偏差的程序。
これは、忘年会において参加者が多い場合に、幹事が会費をあらかじめ徴収するのと似ています。参加者が多いと支払いが高額になり、飲みの席で徴収していては、支払いが大変になってしまうため、あらかじめ徴収することがあります。わたしも幹事を経験したことがあるのでよく分かるのですが、これがなかなか想定どおりの金額になりません。コース料理を取っていても、別のメニューを頼む人がいたり、急遽来なくなる人がいたりするため、精算してみると支払額と最初にもらった金額の合計は、ずれてしまうものです。
这跟开忘年会时,参加的人很多的时候干事提前收取会费的模式很像。参加的人多的话支付的金额就高,如果在酒席间收取会很麻烦,于是就提前收取。我也做过干事,所以很清楚,实际很难跟预想的金额一致。即使订套餐,也有人会订别的菜,也有人突然来不了,最后算账就会发现支出跟最初收取的金额总计会有偏差。
年末調整において、国はさしずめ忘年会の幹事となります。大昔に比べると源泉徴収の精度はかなり上がりましたが、やはり想定どおりの金額にはならず、年末調整でずれを調整します。ただし、実際に年末調整の事務作業を行うのは国ではなく企業の給与計算担当者です。
在年末调整中,政府就担当了忘年会的干事角色。和很久以前相比,源泉扣缴的精度有了大幅提升,不过和预定金额还是会有差异,于是就在年末调整对偏差进行调整。不过实际上并非政府在进行年末调整的工作,而是企业的工资计算责任人在做。
源泉徴収は通常年税額より若干高い金額で行われるため、年末調整では大半の人が払いすぎた所得税の還付を受けます。ただし、精算の結果、納税額に不足が出る場合もあり、年末調整で追加の納付が必要になることもあります。
由于源泉扣缴通常会以略高于年纳税额来进行,在年末调整中多数人是收到多缴纳的个税返还。不过,清算的结果,也有纳税额不足的情况,这时在年末调整中就要追加缴纳了。
年末調整をする際には、所得税で控除を受ける扶養控除、各保険料控除などの年末時点の最新個人データが必要になります。そのため、年末近くになると各種控除項目に関する申請書を各自が記入することになります。給与所得のほかに一定額以上の講演料収入や副業収入のある人は、年末調整の後(翌年2月中旬~3月中旬ごろ)に、それらを加味した所得により税額計算を自ら実施しなければいけません(確定申告と呼びます)。確定申告を行うと、個人の納税意識が高まることから、民主党は現在の年末調整制度を選択制に変更し、原則すべての人が確定申告を行う制度を取ることを提言しています。
进行年末调整时,可从个税中扣除的抚养扣除、各种保险费扣除等在年底时需要最新的个人信息。因此,临近年末需要自己登记各种扣除项目相关的申请书。在工资收入外还有一定数额以上的演讲收入及副业收入的人,在年末调整之后(来年2月中旬~3月中旬)要加上这些额外收入并自己计算税额(这叫申报确认)。进行申报确认能提高个人的纳税意识,因此民主党提倡将现行的年末调整制度变更为选择制,该制度要求原则上所有人都要进行申报确认。
年末調整は給与計算担当者にとってかなり大変な作業です。たいてい12月の給与や賞与に調整額を加減算しますので、時間との戦いです。また、ほとんどすべての従業員が対象となり、1人ひとり取れる控除などが違ってきますし、年末調整の意義を分かっている従業員ばかりではなく、なかなか協力を得られないこともあるようです。わたしも前職では恒例の申請書の提出が遅い方でした……。忙しい中でも、できるだけ人事部門に協力してあげるのがいいですね。それではまた。
年末调整对工资计算责任人来说是相当麻烦的工作。大体上在12月要进行工资,奖金以及调整额的计算,可说是跟时间战斗。此外,几乎所有员工都是计算的对象,而且每个人扣除的情况不同,有充分理解年末调整意义的员工,也有不太愿意协助的人。我在之前的职位上也属于晚提交常规申请书的人……就算很忙,也还是尽量协助人事部门为好。那么再见了。