飲み会のときだけ話す人
只在酒会时才和人家说话
飲み会にありがちな人間模様の最たるものが、この「飲み会のときだけ話す人」だろう。普段は全く口をきかないし、口をきこうとも思わないのに、いざ酒が入ると、「いや~前から話したいと思ってたんですよ~」と「いかにも」な言葉で飾りつける。これはどう考えても、その場の気まずい雰囲気を少しでも和らげようという、「場つなぎ」の言葉にしか聞こえない。その証拠に、飲み会が終わると、また以前のように全く会話をしなくなる。飲み会は嘘にまみれた虚構の世界。
酒会中最常见的一种人就是“只有在酒会才和别人说话”。平时根本不和别人说话,或根本不想和别人说话,但一到酒会上,就想方设法地和别人搭话说“其实之前就很想和你聊聊”。这听起来只是一种为了缓和尴尬气氛的场面话罢了。证据就是酒会结束后,又会恢复到从前。酒会是一个充满谎言的虚伪世界。
妙な連帯意識 おもしろくないのに笑うひとたち
奇怪的连带意识 无趣也要装笑
飲み会は、基本的にはみんなが楽しければ、それでいい。みんなが一体となって、ひとつの「飲み会」という協同作業をしているのだ。
举办酒会是为了使大家开心。大家齐心协力办好酒会。
しかし、時折、その妙な「連帯感」がアダになることがある。そのひとつが、会話の質。どんなにつまらないトークだろうと、「飲み会」という妙な連帯感がアダになって、誰もそれが「つまらない。」とは言わない。時には「それ、つまらないよ。」と指摘することも必要なのではないだろうか。そうでないと、飲み会の会話の質がどんどん下がって、グダグダになっていく。
但是,这种奇怪的“连带意识”有时却会中伤感情。其一,就是说话的水平。不管多么无聊的谈话,也没有人会说 “无聊”。有时有必要指出“那样很无聊”。 如果不这样的话,酒会的谈话只会越来越低级,且没完没了。
说“过会儿就回来”却去了别的小组
居酒屋で飲もうと、外で飲もうと、ある一定の大人数で飲むと、人間の性質上、必ずいくつかのグループに分かれる。人間が会話するのに適した人数は、せいぜい2~4人だからだ。それは別にいいとして、問題なのはここからである。ひとつのコミュニティの中に全く別の複数のグループができることによって、グループ間をまたいだ、様々な人間模様が展開されるのである。俗に言う「席移動」もそのひとつ。それは、裏切りと嘘に満ちた欺瞞の人間関係である。
不管是在酒馆,还是在外面喝酒,有一定数量的人们聚在一起,由于每人性格不同,肯定会分成几个小组。人们在聊天时合适的人数是两人至四人。暂且不说这个,问题就出在这个上面。在交流中,加入到多个小组去,扮演各种角色和别人谈话。这就是俗话说的“移席”。这就是充满背叛和谎言的人际交往。
例えば、今まで仲良く一緒に飲んでいた人が、突然「また戻ってくるね。」と言って、別のグループの所に行ってしまうことがある。その人は確かに、「また戻ってくるね。」と言ったので、健気に、その人が戻ってくるのを待ってみるのだが、いくら待っても、一向に戻ってくる気配がない。結局、最後までその人が戻ってくることはなく、そのとき、はじめて、その人の「また戻ってくるね。」という言葉が嘘であったことに気づく。
比如,一直和大家好好喝着聊着的人,突然说“我过会再回来”,就去了别的小组。那个人的确说过“会再回来”,所以我们就耐心地等待着。但怎么等也没有回来的迹象。最终那个人还是没有回来,这时才发觉那个人说的话是假的。
このように、飲み会によくありがちな「席移動」の裏には、このような残酷な裏切りと嘘がある。
就这样,在酒会中常见的“移席”就是有如此惨酷的背叛和虚伪。