会社は、年齢や生まれ育った環境、思想、信条や興味、そしてもちろん性格も異なる人々の集合体です。会社の利益と自分たちの性格の安定という共通目標があるとはいえ、多数の人間が力を合わせて日々の業務を円滑に遂行していくためには、潤滑油が必要になります。それが社内における挨拶です。「おはようございます」「行ってまいります」「ただいま戻りました」などの日常的な挨拶は、社内の人間関係をスムーズにしていくためには、必要不可欠なのです。これは慣れてくれば自然と身につくものですが。最初のうちは英語の慣用句のようにまる暗記して、その状況がきたら条件反射的に口をついて出るようにしておきましょう。社内あいさつ用語の中で特に注意したいものに、「お疲れ様でした」と「ご苦労様でした」の使い分けがあります。前者は誰にも使ってもかまいませんが、ご苦労様という表現は、上司が部下に対してのみ仕える用語です。上司に対して使えばひんしゅくものです。くれぐれも気をつけるようにしましょう。また、あいさつ用語の省略は避けたいものです。よく見受けられるのが「どうも....」「お先に....」という中途半端ないいかたです。それでも通用しますが、最後まできちんという方が丁寧ですし、相手に気持ちが伝わります。また、どんな場面でも「どうもすみません」とオールマイティーのように使う風潮もいただけません。正しい日本語で、きちんとあいさつするよう心掛けましょう。