取引先を訪問するときや、お世話になった人のお宅へ訪問するときに、
絶対に手土産を持参しなければならないということはありませんが、
会社の上司や取引先の方に招待されたときや、依頼ごとがあるときは、
手土産は持参した方がいいでしょう。
選び方の基本は、相手に喜んでもらえそうで、あっても困らないものです。
迷惑にならないもの、大きすぎず多すぎずのものがポイントです。
購入する場所(店)も訪問先の近くで購入するのは避けましょう。
準備をしてこなかったので、慌てて近場で買ったという印象を与えてしまいます。
訪問日前にあらかじめ用意しておくか、当日どこに立ち寄って購入するか、
段取りをきちんと決めておくとスムーズです。
会社を訪問する際の手土産は、クッキーなど日持ちがよく、
職場の皆様で食べられるものや、切花などを持っていくようにしましょう。
あらかじめ、差し上げる相手の好みなどを聞いておくと、
より選びやすく、より喜んでいただける品を持っていくことができると思います。
◆ 手土産を渡すタイミング
手土産は基本的には、迎えに出てきた相手にすぐに渡すものではなく、
応接室や、部屋に通されてきちんと挨拶をした後に渡すものです。
特に、お願いごと、依頼事の場合は、先に手土産を渡してしまうと、
プレッシャーをかけていると取られかねません。
ただし、アイスクリームや生菓子など、できるだけ早く冷蔵庫などに
入れてもらいたいものはこの限りではありません。
待っている間に、溶けたり傷んだりしてしまったら台無しです。
こういった場合は「生ものですので…」などと中身を説明して、
先に渡すようにしましょう。
渡すときは、手土産を風呂敷や紙袋などから取り出して渡し、床に置き、
箱の正面を先方に向けて両手で差し出します。
食べ物の場合は「お口に合うと良いのですが…」などと
ひと言添えて、箱の正面を先方に向けて両手で差し出します。
よく「つまらないものですが…」という人がいますが、これはやめましょう。
「地元の銘菓で○○という和菓子です」など、きちんと相手のことを考えて
選んできました、ということを伝えた方が快いものです。
風呂敷や紙袋は自分で持ち帰りましょう。
この時は、座布団にすすめられて座っていても、下りてご挨拶しましょう。
また食べ物等は特に土足で歩く地面に直に置かないようにしてくださいね。
ビジネスの場合は、ついうっかり自分のカバンと一緒に
地面に置いてしまうこともあるかもしれませんが、
やはりお口に入るものですから、ソファや椅子の上に置くようにしましょう。