会話の中でサラリと慣用句やことわざを使えると素敵ですよね。
というわけで、今回は慣用句・ことわざの使い方についてのマナーです。
次のうち、使い方が間違っているものはどれでしょう。
また、それぞれの意味はわかりますか?
1.「さすがは部長、堂に入っておられますね」
2.「私はついつい言い過ぎてしまうところが玉に瑕(キズ)です」
3.「部長の提案が壺にはまりましたね」
◆ 解答と解説 ◆
正解は2です。
1は「堂に入る」という慣用句。
『堂にのぼり室に入らず』という論語があり、これは中途半端なことを指します。
その反語として「堂に入る」は“すっかり慣れて優れていること”の意味です。
2は「玉に瑕(キズ)」という慣用句。
「キズ」は欠点を指していますが、「玉」は“立派で完全なもの”という意味。
つまり立派なものにあるわずかなキズのことを「玉に瑕」と言うため、
自分に対して使うのは誤りです。
また「たま(sometime)に傷」だと誤認している人も多いので気を付けましょう。
3は「壺にはまる」という慣用句。
これは“物事の大切なところをはずさない”という意味です。
予想通りに事が進んだことを指す場合もあります。
慣用句はサラリと使えるととても知的で格好良いものですが、
ちょっと使い方を間違えると大失敗につながってしまうものです。
正しい意味と使い方をきちんと覚えて、身につけられるようにしましょう。