その直後、隣の部署の山田部長からも仕事を依頼されました。
さて、この場合どのような行動を取ることが正しいでしょうか?
1:役職が高い山田部長から依頼された仕事を先にする
2:直属の上司である田中課長から依頼された仕事を先にする
3:田中課長に山田部長から仕事を依頼された事を相談する
4:山田部長に田中課長から仕事を依頼されているので無理だと断る
◆ 解答と解説 ◆
正解は、3番です。
まず、原則として優先されるのは直属の上司(田中課長)からの指示です。
例え役職が高い部長からの依頼であっても、直属の上司からの指示を
勝手に後回しにすることはルール違反です。
かと言って4番のように、その場の判断で断るのも角が立ちますし、
単に所属や役職だけで仕事の優先順位を決められるものではありません。
仕事は会社全体がチームとなって取り組んでいるものです。
また、上司は、自分の部下が今どんな仕事をしているかを理解した上で、
仕事を割り振り、課・部全体を動かしていくわけですから、
何かしらの要因で遅延が発生すれば、全体の混乱につながる可能性もあります。
そのため、もしこのケースが役員や社長からの依頼であっても、
必ず直属の上司に報告をして上司からの判断をあおぐことが必要になります。
常に全体を見て判断する、自分が全体が見えなければ全体を見ている人に
判断をあおぐということを組織ルールとして忘れないようにしましょう。
組織の基本はホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)です。