正しい使い方を答えてください。
1.お申し込みについては窓口でお伺いください
2.恐れ入りますが、我が社では取り扱っておりません
3.これをお子さまに差し上げてください
4.よく冷やすとおいしくいただけます
◆ 解答と解説 ◆
最近は敬語の乱れが一般化し、聞き慣れている敬語でも
実は使い方が間違っているものがたくさんあります。
今回は、そんなよく間違って使われている敬語をあげてみました。
1.お申し込みについては窓口でお伺いください
正しくは、「窓口でお尋ねください」が正解です。
「伺う」は聞く、尋ねるの謙譲語です。
謙譲語を相手の動作に使うのは誤りです。
2.恐れ入りますが、我が社では取り扱っておりません
正しくは「我が社」ではなく「弊社」と言うのが常識です。
よく「わが社では」とか「うちの会社は」といった表現を耳にしますが、
自分側の事柄を話題にしている場合は、謙譲表現の「弊社」を使うべきです。
3.これをお子さまに差し上げてください
正しくは「お子さまにお渡し下さい」が正解です。
「差し上げる」は「与える」の謙譲語です。
自分が相手に与える場合には使いますが、この場合は相手が相手の子どもに
与える動作を指しているため、これでは相手が自分の子どもに対して、
へりくだっている表現になってしまいます。
誰が誰に対する動作なのかをよく考えて敬語を選びましょう。
4.よく冷やすとおいしくいただけます
正しくは「おいしくお召し上がりいただけます」などが正解です。
「いただく」は「食べる」の謙譲語です。
「~していただく」という尊敬語と紛らわしいため、デパートなどの接客でも、
こうした表現が普通に使われてしまっていますが、実は間違いです。
「いただく」のはあくまでも自分が食べる場合。
相手に食べてもらう時は「召し上がる」を使うようにしましょう。
このように、聞き覚えのあるフレーズ、もしくは今まで当たり前のように
使っていたフレーズも、実は間違った敬語表現がたくさんあります。
この機会にひとつひとつ正しい使い方を覚えておきましょう。