佐久大学は、今年で開設3年目になります。看護学部では本格的に専門教育が始まり、学生たちは、いよいよさまざまな病院、分野に実習に出かけていくことになります。看護職は近年専門とする領域が多様になり、社会から期待される責任・役割が広がってきています。また、それに応じた高い能力も求められてきました。こうした期待に沿うためには高等教育が必要であり、看護学が大学で教育される所以でもあるのです。
看護学を学ぶということは単に知識や技術を学ぶだけではありません。意欲的に学問を修めるとともに、人間として高潔な人格を身につける必要があります。ナイチンゲールは看護という職を“Noble Calling” であるといっていますが、この職を”Noble" なものにするか否かは、看護職自身の人格や行動にかかっているとも言っています。本学において、こうした精神を基盤に、看護学を修め、社会に役立つ人間に育っていただきたいと思います。