「」の字は、青蛙の象形文字といわれ、勉は六経・五経の一つで中国の最初の詩集『詩経』の小雅篇にあり、「勉め励む」の意である。すなわち、孔子の言う"七十にして心の欲するところに従って距(のり)を踰(こ)えず"の自由の境地に達することを目指して、自らの心に従って自発的に勉め励むのであって、自主創造の意味をもっている。また、この言葉には、人間は弱いものであるという深い宗教的信条の上に立って、とかくゆるみがちな心を引き締めて一人ひとりが自らの人格陶冶に努めるという意味も含まれている。これは、学問、経済、社会生活など、あらゆる事柄の基本となるべきもので、如何なる時代にも通ずる理念である。 |