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南あわじ市の菊川益子さんは、終戦翌年の1946年から約60年間、助産師一筋に歩み、取り上げた赤ちゃんは実に1万人にも及びます。その功績が評価され、平成19年の国家褒章で黄綬褒章※の栄に輝きました。菊川さんは受賞の喜びを「健康だったから、永いことやれてよかった。地域の人達が私を必要としてくれたことが嬉しい。助産師は人の命を預かる責任の重い仕事ですが、この職業を選んでよかったと思います」と、語りました。与えられた助産師としての一隅を立派に照らしたその一生はまさに、本学が経営理念として掲げる「一隅を照らす」という精神そのものです。天台宗の開祖伝教大師の経典にある「一隅を照らす」とは、「命を授かった人間が、天命によって与えられた一隅(ポスト)で誠心誠意ベストを尽くす」ということ。本学では、この「一隅を照らす」ことに喜びと誇り、責任感を持つよう指導し、超高齢社会に向かう我が国にとって最も重要な、「看護」「医療」という一隅を、立派に照らす看護師を一人でも多く育成したいと念願しています。菊川さんには本学の顧問として、学生の指導にあたっていただいています [
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