創立者・大塚末子の自由な発想を受け継ぎ、将来に向けて大きく羽ばたいてほしい
大塚学院の創立者である大塚末子は、きものを大衆のもの、生活に役立つものとするため、伝統を大切にしながらも、きものに造形美と機能性を与えました。そして、その「新しいきもの」の思想と技術を伝えるため、1954年、私宅の一角に大塚末子きもの学院を創立。1963年には、きものにとどまらず幅広い繊維・染色文化を追究するため、大塚テキスタイルデザイン専門学校が開校しました。さらに、高度情報化社会において国際的に活躍できる人材を育てるため、1985年に大塚情報処理専門学校を設立、今日に至っております。
以来、本学院では、経験豊かな講師陣の指導のもと、実践的な技術と自由な発想を大切に、専門教育を行っています。
これから本学院で学ばれる皆さんには、創立者である大塚末子の自由な発想を受け継ぎ、きもの文化の担い手として、テキスタイルデザインのプロフェッショナルとして、情報処理のスペシャリストとして大きく羽ばたいてほしいと願っています。
伝統と現代の融合「新しいきもの」というコンセプト
大塚学院の創立者である大塚末子がめざした「きもの」は、単に伝統を重んじるだけでなく、化学繊維などの新しい素材や洋裁の手法を取り入れた、経済的で機能的なものでした。なぜなら、彼女には「いかに伝統的にすぐれたものでも、大衆からかけはなれたものではいけない。きものは生活に役立つものであるべき」という信念があったからです。そして、彼女が生み出したきものは「新しいきもの」と言われ、ファッション界に大きな影響を与えたのです。
このような「きもの」に対する思想と技術を、次世代を担う若い人たちに伝えるため、彼女は1954年に「大塚末子きもの学院」を設立。その後もファッション界で活躍を続けました。晩年の彼女は、病床から起きあがれない「高齢者のためのきもの」の開発に情熱を注ぎ、その研究は現在も本学院で続けられています。
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