ハウツーだけでは学べないコミュニケーション力
今、社会のあらゆる領域でコミュニケーションの重要性が叫ばれています。とりわけ、教育においては、その諸問題がコミュニケーションの問題という観点から語られる傾向にあります。しかし、そこでコミュニケーションのハウツーのみを覚えても限界があります。教育は人と人とのかかわり、人と社会とのかかわりの中で成立するものです。それゆえ、教育の本質的な課題に取り組むためには、まず“かかわり”、すなわち関係性という点について深く考察することが不可です。
このコースでは、教育という営みを成立させているさまざまな要因について、哲学・歴史学・社会学・心理学の観点から、多元的かつ総合的に研究を行います。それらを通して、これまでの教育観や教育システムを問い直し、より良い教育コミュニケーションのモデルを探究します。また、探究の過程では、対話を通して協働的に問題解決に取り組むうえでの必要なスキルを磨いていきます。今、社会のあらゆる領域でコミュニケーションの重要性が叫ばれています。とりわけ、教育においては、その諸問題がコミュニケーションの問題という観点から語られる傾向にあります。しかし、そこでコミュニケーションのハウツーのみを覚えても限界があります。教育は人と人とのかかわり、人と社会とのかかわりの中で成立するものです。それゆえ、教育の本質的な課題に取り組むためには、まず“かかわり”、すなわち関係性という点について深く考察することが不可です。
教育の原点に立ち返った後、理論と実践の融合へ
教育は常にコミュニケーションを通して行われてきました。優れた教育コミュニケーションのモデルはこれまでにも多くあり、今後もその意義は変わりません。コース生は教育の原点に立ち返り、あらゆる時代や文化における教育をじっくりと見つめ直すところから
出発します。基幹科目である「教育コミュニケーション論」と7つの専門科目群では、教育コミュニケーションのモデルを探求するうえでの基盤となる人間の発達過程や教育についての幅広い知識や理論を学んでいきます 。
続いて「教育コミュニケーション実践論」では、基盤となる諸理論をツールとして、現代の教育実践を読み解いていきます。自らの教育実践を省察し、さらに改 善していくためのよりどころとなるコミュニケーションモデルを構 築していきます。ゼミでは、ベテランの現職教員のコース生から将来教職をめざす若いコース生までが一緒になって、さまざまなコミュニケーションを繰り広げます。ゼミでの活動は、このコースの主眼である教育コミュニケーションのモデルが最初に試される場です。ものの見方や考え方の幅を広げ、問いを探究し、考えを他者へ説明する技量を身に付けていきます 。