北海道文教大学は、2学部6学科からなる小さな若い大学であるが、その起源は、鶴岡新太郎・トシ夫妻が道民の食生活改善及び栄養指導を行う技能者の養成という目的をもって、1942年に全国6番目の栄養学校として「北海道女子栄養学校」を設立されたことに遡る。爾来、短期大学を経て4年制大学に至る長い歴史のなかで、本学は鶴岡イズムともいうべき実学重視の校風を培い、多くの有為の人材を社会に送り出してきた。今日、大学には多くの自由裁量が認められる反面、社会に対する説明責任が強く求められている。このような状況にかんがみ、ここにわれわれは、鶴岡学園理事長であり北海道文教大学及び同短期大学部学長でもある鈴木武夫先生の下に、先人が築いた教育に関する基本理念を再確認するとともに、北海道文教大学が新世紀における実学の創成、伝承の拠点として発展するための中・長期的な目標を、以下のように定める。 |