青山国际教育学院日本语中心(青山国際教育学院 日本語センター)理念
21世紀を迎え、情報社会はIT技術の発達により飛躍的な進歩を遂げ、国際的な通信ネットワークの構築で地球の裏側の事が瞬時に把握でき、地球上のどの地域とも連絡が取れる時代になりました。また、航空機の進歩により1日あれば世界のほとんどの地域への移動が可能となりました。世界はまさにグローバルという言葉のもとに一つになり始めています。
歴史上では他国のことを考えず自国のことのみに専念するような状況も見られましたが、現在はお互いの文化・経済・政治・宗教を尊重し共存していく時代となっています。いずれの国も他国との関係なくして国家、社会を形成することは不可能な時代なのです。 「グローバルスタンダード」や「多国籍企業」などという言葉は、国際関係を保たずには国も企業も社会も成り立たないことを意味しています。
相手を理解するためには、言葉という媒介が必要です。各国ではその国民性を伝えるためにあらゆる機会を捉え自国の言葉を世界に発信しています。米国は世界各国にアメリカンセンターを開設して英語の普及を、中国も孔子学院を世界各国に作り始め中国語の普及に努めていますが、日本は国の威信を賭けて行うべき日本語の普及にそれほど力を入れていません。しかし、日本語を発信していくことこそ世界に対する義務であると信じています。
平和共存の時代であり、お互いを理解するためには、自国の言葉を諸外国の人々に正しく教える必要があります。本学院の日本語教育は蟷螂の斧のようなものかもしれません。しかし、21世紀に於ける日本語の正しいあり方を示すものであり、本学院の設立が日本語教育の一翼を担うことになることを信じたいと思います。
学院長挨拶
皆様は将来に関して色々な希望や目標をお持ちのことと思います。本学院の学生達も様々な希望や目標を持っています。大学や専門学校に進学を希望する人、日本語を学び帰国して自国での仕事に活かす人等様々ですが、本学院では学生一人一人の希望や目標に沿い、適切な教育を展開しています。
本学院は進学校として知られていますが、進学以前に日本語の基礎となる大切なことを教えています。まず、一番目に正しい日本語を教えます。最初に正しい日本語を覚えないと将来にも影響を与えますし、進学も意味がありません。そのためには日本語の基礎をしっかりと学ぶ必要があるのです。二番目に日本の文化について教えます。言葉はその国の文化と密接な関わりを持っています。文化を勉強することは日本語を勉強することにもつながります。三番目にコミュニケーションを教えます。コミュニケーション力を高められれば、日本での生活がスムーズに送れ、また近隣の日本人との関係がうまく結べるようになります。
これらを通じ、一人でも多くの親日家が生まれてくれればと思っています。そして本学院の卒業生が日本の大学等において日本語を操り、日本人学生と学業を進めていく姿が日本という国を大きく発展させ、また、卒業生の国を発展させるものと信じています。
日本語を学び世界に飛躍する若人が本学院の門を叩いてくれることを願っています。